オーストラリアの大学は全部で39校と少ないですが、専門学校の数は非常に多いです。オーストラリア全土にあり、大学で学ぶものよりも直接職務につながる実践的なものが勉強できます。数ヶ月の短期コースから1、2年の長期コースまで様々で、コース分野もビジネス関連コースからインテリアやファッションなどのデザイン系コース、福祉関連コースなど幅広い分野の中から選べます。
専門学校にはTAFE(Technical and Further Education = テイフ)と呼ばれる公立のカレッジと、私立のカレッジと2タイプあります。資格の種類も様々で、下記のような資格を取得することができます。
Certificate I−サーティフィケート1 |
期間: 4 ヶ月〜 |
各分野の基本的な要素を学ぶレベルです。 |
Certificate II−サーティフィケート2 |
期間:半年〜 |
サーティフィケート1よりも難しくなりますが、これも各分野の基本的な要素を学ぶレベルです。 |
CertificateIII−サーティフィケート3 |
期間:1年 |
1年間で専門分野のある程度の技術と知識を身につけます。コース修了後にサーティフィケート4に進むことができます。 |
Certificate IV−サーティフィケート4 |
期間:1年〜 1 年半 |
サーティフィケートコースとしては一番レベルの高いコースです。入学にもサーティフィケート3レベルの課程を修了していることが条件となります。 |
Diploma−ディプロマ |
期間:2年 |
サーティフィケートコースよりもレベルが高くなります。各専門分野を高いレベルで勉強します。期間は通常2年で、サーティフィケート4レベルの課程を修了していることが入学条件となります。 |
Advanced Diploma−アドバーンスド・ディプロマ |
期間:2年 |
日本の短大レベルに該当するコースで、ディプロマコースよりも難しくなります。 |
Vocational Graduate Certificate−ボケーショナル・グラジュエート・サーティフィケート |
期間:半年 |
大学院のグラジュエート・サーティフケートと同レベルのコースで、入学には学士号や職業経験が必要になってきます。 |
Vocational Graduate Diploma−ボケーショナル・グラジュエート・ディプロマ |
期間:1年 |
大学院のグラジュエート・ディプロマと同レベルのコースで、入学には学士号や職業経験が必要になってきます。 |
必要な英語力について
各コースによって必要な英語力は変わってきますが、基本的にオーストラリア人と一緒に専門分野を英語で勉強するため高いレベルの英語力が必要になってきます。
最低でも下記の英語力が必要になります。
IELTS 6.0以上、またはTOEFL IBT 79・CBT 213・PBT 550以上
また、Vocational Graduate CertificateやVocational Graduate Diplomaなど大学院レベルのコースには、大学院入学時に要求される英語力と同等のものが必要になります。
これらのコースに必要な英語力か以下のとおりです。
IELTS 6.5以上、またはTOEFL IBT 88・CBT 230・PBT 570以上
学期について
専門学校は通常2学期制ですが、いくつかの私立校では3学期または4学期制を導入している学校もあります。2学期制の場合、多くは毎年2月に1学期が始まり、6月までが1学期、それから7月末までが冬休みで、7月末から2学期が始まり12月に1年が終わります。12月から2月は夏休みとなっています。
学費について
専門学校でかかる学費は、学校やコースの種類、コースの期間によって異なりますが、平均年間で A$4,000〜13,000(約36万〜117万円)ほどかかります。
宿泊形態について
大学同様、オーストラリアの多くの専門学校も学生寮を保有しています。ただし定員が決まっており、毎年オーストラリア全土および世界各国からの学生が入学してきますので、入学が決まった時点で早めに申し込む必要があります。またホームステイやアパートなど希望にあった宿泊形態を学校側に依頼することができます。
コース修了後のオプション
専門学校では、各分野の専門知識や技術を身につけることができますので、取得した資格を直接就職に役立てることが可能です。また同分野であれば大学の学位課程への単位の移行もでき、ディプロマコースなど1年以上のコースを優秀な成績で修了した場合は、大学と専門学校が提携し導入された“Diploma to Degree Pathways”と呼ばれるプログラムによって、大学学部の2年または3年に編入することも可能です。
専門学校のリストなど、更に詳しい情報は当社までお問合せ下さい。