イギリス

専門留学

 

イギリスの専門職業教育

イギリスの専門職業教育は「継続教育(Further Education)」と呼ばれ、理論的なものよりも実際の職場で必要な実務的な内容中心で行われています。イギリスの職業教育課程は、専門職業資格を取得するための課程で、16歳以上の義務教育課程を修了した学生以上が入学条件になっています。


主な特徴は;
1.様々なコース
2.融通のきく入学システム
3.国家公認資格の授与
4.段階別構成
5.持続的な制度改善


専門職業教育を行う学校をFEカレッジといい、大体は国が運営する国立カレッジであることが多いです。職業教育課程は各産業分野と提携しており、実際現場で要求される技術や知識を習得できるため、コース修了後の就職率は高くなっています。


FEカレッジは特に入学基準がそれほど厳しくないのも特徴です。学歴にかかわらず、あらゆるコースを選択することができます。またVocational A-level, National Diploma(ND)取得者は大学の学士課程に進学することができ、Higher National Diploma(HND)を取得した際には、学士課程2年時に編入することも可能です。 FEカレッジの各コースには講義、ゼミ、エッセイ、プロジェクトや、そのた実技講習などが含まれています。一般的にクラスごとの人数は多くなく、講師と接する機会が多いのもFEカレッジの魅力のひとつです。学期中には課題が持続的に出され、学期末には試験があります。

GNVQ (General National Vocational Qualification)
GNVQはFoundation Level、Intermediate Levelに分けられます。日本の中学校教育にあたるGCSEに値しますが、GCSEに比べより実務的な内容のカリキュラムで構成されています。
入学条件: Foundation Level: 中学校卒業以上・IELTS 5.0以上。
Intermediate Level: 中学校卒業以上・IELTS 5.0以上・4科目のGCSE(成績A〜Gまで)。
期間: 1年

BTEC/Edexcel First Diploma
国家資格のひとつで、当資格取得者は一般的に一科目以上のGCSEと共に、A LevelやFEカレッジに進学します。
入学条件: 中学卒業以上・IELTS5.0以上。
期間: 1年

Vocational A-level(前Advanced GNVQ)
日本の高校教育にあたるA Levelに値しますが、A Levelに比べより実務的な内容のカリキュラムで構成されています。Vocational A-levelをパスした学生は、大学の学士課程に進学することが可能です。
入学条件: 4〜5科目のGCSE(成績A〜C)またはGNVQ Intermediate Levelやそれに相当する課程修了者。高校2年時修了・IELTS5.0以上
期間: 1〜2年

BTEC/Edexcel National Diploma
職業を変える場合や短い間によい資格を取得しようとする際に適した国家資格です。当資格取得者は大学の学士課程に進学することができます。
入学条件: 4〜5科目のGCSE(成績A〜C)またはBTEC First Diplomaやそれに相当する課程修了者高校2年時修了・IELTS5.5以上
期間: 2年

BTEC/Edexcel Higher National Diploma
実務中心の課程をもとに理論的な能力を得たい方向けの資格です。学士課程と同等に厳しい課程であると知られ、よって当資格取得者は、大学学士課程の2年時や3年時に編入することができます。
入学条件: A Level 2科目またはBTEC National Diplomaやそれに相当する課程修了者。高等学校卒業以・IELTS:6.0以上
期間: 2年

National Vocational Qualifications (NVQ)
NVQは特定業務に要求される実務能力基準によって授与される資格であり、自分の専門分野(働いている分野)での資格が取得できます。すべて5段階になっているこの資格は、段階ごとに実務内容を理解し、技術を学びます。
Level 1: 日常業務ができる。
Level 2: 個人、またはチームの一員として責任をもって仕事ができ、難易度の高い仕事ができる。
Level 3: 難易度の高い仕事をすることができ、他人を指導することもできる。
Level 4: 技術や専門的な能力が必要な仕事ができ、他人を指導して情報の伝達ができる。
Level 5: 様々な業務環境に適応でき、自分のことだけではなく他人の仕事を計画して管理することができる。
NVQはどのように評価されるのか: 個人の業務能力向上度や、持っている知識と技術を業務に適用できる能力の有無を評価されます。これらは専門資格を保有している外部監査官によって実施されます。また職場上司の監督審査や、個人の実務能力を立証できる報告書を通じて行われます。

General National Vocational Qualifications (GNVQs)
GNVQは商業やレジャー、観光などの特定職業よりも、一般的な事務職に関連したものが多いです。主に大学進学や就職前に事務に関する基本的な知識や技術を取得することに重点をおいています。

GNVQ課程は基礎(Foundation)、中級(intermediate)、そして上級(Advanced)の3つのレベルに分かれています。GNVQはEdexcel、City&Guilds、RSAなどで授与されます。スコットランドではこれに相応するものとしてSQAから授与される SVQ(Scottish Vocational Qualification) と GSVQ(General Scottish Vocational Qualification)があります。

イギリスではこの他に会計、マーケティング、銀行金融業、保険などに関する専門資格を取得することができます。これらの資格は専門機関で実施する試験や、すでに所持している資格によって取得できるもので、一般的に大学院レベルの資格です。

 

これらの資格に関する詳しい情報はイギリス留学センターまでお問い合わせ下さい。

資格提供独立機関

City & Guilds(C&G)
主に情報技術、建築、レストラン・ホテル経営、美容などの分野で資格を提供。


Edexcel Foundation
従来の名称はBTECであって、主に経営、マーケティング、工学、観光、レージャの分野で資格を提供。


London Chamber of Commerce and Industry Examinations Board (LCCIEB)
主に金融、情報技術、マーケティングなどの分野で資格を提供。


Royal Society of Arts (RSA)
主に経営、情報技術、小売、金融、事務などの分野で資格を提供。


以上4団体は、一般的な職業技術に関する資格を授与する独立機関で、資格コースを提供する教育機関ではありません。

学校の選択

次の事項をよく調べてから自分に合った学校とコースを選択するようにします。

1.自分が最終的に取ろうとする資格は何なのか。
2.その資格は公認機関から授与されるものか。
3.選んだ資格レベルが自分の実力に合っているか。
4.教授委員会はどのように構成されているのか?(教授の資格と経歴を考慮)
5.授業はどのように行われているのか。(授業規模と方法など)
6.学校には図書館とコンピュータ施設がきちんと整えられているのか。
7.学費はいくらくらいで、学費以外にかかる費用はいくらか。
8.外国人学生のための英語授業はあるか。
9.校内の外国人学生はどのぐらいで、相談のできる専任担当教官はいるのか。
10.どのような滞在施設があるか。(寮、ホームステイなど)
11.学校の位置はどうか?(都市・田舎、自分の関心のある都市と近いか)
12.交通は便利か。
13.学校別ランキングやFEカレッジの授業評価はどうか。

入学条件

語学学校に通わずに、最初からFEカレッジに入学しようとする場合は、カレッジの授業についていける程の充分な英語力があることを証明しなければならないため、IELTSもしくはTOEFLの一定水準のスコアが必要です。また、学歴面では合格だが英語力が足りないという場合は、Conditional Offerという条件付入学許可というものがもらえます。これは入学日までにその条件(留学生は英語力である場合が多い)をクリアした場合に、入学を認めますということですので、入学日までにその条件を満たしたという証明書(テストのスコアなど)を学校側に提出しなければなりません。

年間費用

3,000ポンド〜7,000ポンド(585,000円〜1,365,000円)となっています。

 

イギリス語学学校一覧
都市情報
  • お申込み
  • カウンセリング
  • お問合せ
お問合せ先03-5410-5565